"未分類"の記事一覧

タバコ 7 タバコする

(承前 思案する肴屋五郎兵衛・絵師は東洲斎写楽) 江戸時代が始まろうとする頃に海外からもたらされたタバコ。当初はクスリとしての「効能」が喧伝されていたようだが、太平の世となり、次第に経済力を身に着けてきた町人たちの嗜好品として扱われることとなった。タバコ自体も極めて細かく「刻む」技術が進んだことで喫煙人口は増え続け、町方、武家を問わず…

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タバコ 6 遊女の誘惑

(承前 妓楼を訪れた客は格子を挟んで遊女たちを垣間見る) 石川五右衛門の話をしたついでに、もう一つ歌舞伎芝居の人気者について、書いてみます。「歌舞伎十八番」の一つ、と言うよりも、その一番人気の出し物が『助六由縁江戸桜』で、主人公の助六は「男の中の男」理想のイケメン、そんな人物設定が成されています。吉原にも頻繁に出入りして喧嘩三昧に明け…

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江戸の祭禮 3 江戸自慢の天下祭

(承前 祭禮の時は町人たちも江戸城内に入れたそうです)  ところで、東洲斎写楽という浮世絵師は、当時、江戸に住んでいた大名お抱えの能楽師・斎藤十郎兵衛の「仮の姿」である。そのような「説」が巷の写楽談義でも良く聞かれるようになっていますが、十郎兵衛の親族ではないかと想像される斎藤与右衛門という名前の人物も、多くの番付版元たちの住む「七軒…

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