虫の話 2 腹の虫たち
(承前)道教の「三尸説」に従えば、人の身体には上中下三匹の虫が生まれつき棲みついていて、年に五六回巡ってくる庚申の日に、人々が眠っていると勝手に抜け出して天帝に宿主の悪業を告げ口し、人の寿命をも縮めてしまう、そんな風に信じられていた訳ですが、時代が下り、桃山時代頃になると、人の身体に巣食う虫たちの数は、何故か飛躍的に増え、二桁どころか、…
昭和23年生まれの男性が、偏った感性で選ぶ歴史上の人物や出来事について、極めて不定期に語ります。
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