"社寺"の記事一覧

稲荷とキツネ 5 神様のお使い

(承前)  これは、余り根拠のない推理に過ぎないのですが、日本が当初、固有の字をもたなかったため、全ての記述は漢字を利用していました。では、それらの字を用いて記録を行う仕事に携わっていたのはどのような人々であったのか?当然、それまで漢字文化圏に生まれ、育ち、渡来してきた人たちだったのです。  ということは、元明朝において記紀編纂の実…

続きを読むread more

稲荷とキツネ 2 「うか」とは何か

(承前)  では、例によってお祭りされているカミサマについて見てゆきましょう。神社の案内書によれば稲荷大社の主祭神は「宇迦之御魂大神」(うかのみたまおおかみ)で、アマテラスと同様に女神です。  古事記が記している神々の系譜上はスサノオ系統に属しているのですが、これまで紹介してきたオオクニヌシとは、また異なる系統のカミサマです。同じス…

続きを読むread more

大神神社 7 出雲国造は天孫族

(承前)  二人の天皇が、一体どの時代に存在していたのか、実在していたのか、といった詮索も必要なのかも知れませんが、ともかく、記紀の編集者たちにとって、この二人の天皇が実質的な国の創始者と考えられていた訳で、初代天皇の称号に『かむやまと』『いわれひこ』の言葉が付けられている点に注目すれば、原日本国となる少し前の地域国家として成立した時…

続きを読むread more