"社寺"の記事一覧

天照御魂社 8 櫛玉は天津彦根命

(承前)  一方、出雲国造家の分家とも云うべき北島家(出雲宿禰)の系図を見ると、   天穂日命ーー武夷鳥命(又、天夷鳥命)ーー伊佐我命(櫛瓊命)  ーー津狭命ーー櫛甕前命ーー櫛月命ーー櫛甕鳥海命ーー櫛田命 の通り「櫛」を含む名称を持つ祖神がずらりと並び、三代目の伊佐我命は「櫛瓊=櫛玉」の別名を持っていたことが分かります、また、葛城…

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天照御魂社 7 ホアカリの実態は

(承前)  およそ豪族たちの系譜作りの目的の一つに、帝室との「深い縁・つながり=正当性」を内外に強調できる利点があったと思われますが、日本書紀も即位前紀戌午年十二月四日条の中で「櫛玉饒速日命は物部氏の遠祖なり」とは書いているものの、天火明命との「親子」関係については記紀ともに一切触れられてはいません。  国史編纂事業が進められていた…

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天照御魂社 6 須佐の天照社

(承前 旧HPでは続編だった内容を掲載します)  縁結びの有難いご利益があることで有名な出雲大社からほぼ南の方角、杉木立が並ぶ車一台がやっと通れる林道を、山間深く分け入った佐田町に須佐神社が鎮まっています。オオクニヌシで知られる「大社さん」には何度も足を運び境内の隅々まで見て回った経験がありますが、この社を訪れたのはたった一度きり、そ…

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