"人物"の記事一覧

鰕蔵異聞 19 中村仲蔵の目線

(承前 初代中村仲蔵の浮世絵) 四代目市川団十郎は演劇に関わる私塾を開いてまで後継者たちを育てていますが初代中村仲蔵も、その「木場の親玉」に演技を高く評価された歌舞伎役者で後年刊行された『歌舞伎年表』(伊原敏郎・清清園著)にも時代考証を含め確実な同時代資料の一つとして取り上げられた『秀鶴日記』を記した人です。 この人は歌舞伎役者の家…

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鰕蔵異聞 18 楽しみは

(承前 花道のつらね、は五代目の狂名です) 江戸の狂歌ブームにとって画期と言える『万載狂歌集』を四方赤良こと大田蜀山人・南畝(1749~1823)たちが刊行したのは天明三年正月でこの歌集に載録されたのが五代目市川団十郎の作品でした。   楽しみは 春のさくらに 秋の月       夫婦仲良く 三度くふ飯 この一見ほのぼのとした一家…

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仲麻呂たち 9 真備が怨霊を鎮める

(承前 広継について記した『続日本紀』)  公式文書である「続日本紀」までが『世間では、玄昉が藤原弘嗣の霊によって殺されたのだと伝えている』と書かなければならなかったのは、広継の悪霊が玄昉抹殺だけでは満足していなかったからに他なりません。  その辺りを「今昔物語集」は、次のようなお話として残しています。   その後、悪霊静かなるこ…

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