"歴史"の記事一覧

富雄丸山古墳考 33 同人か別人か

(承前 『諸系譜』伊勢津彦命後裔に見える五十狭茅宿禰) スサノオとアマテラスが「誓約」を取り吸わす場面の段、最終部分には神々の親子関係、後裔たちの姓などが詳しく書き込まれています。その末尾近くに、下記の記述があります。   天菩比命之子、建比良鳥命 出雲國造 无耶志國造   上菟上國造 下菟上國造 伊自牟國造  津嶋縣直 遠江國造 …

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猪の正体 1 復活する神様

(古事記より)  古事記神話を読まれた方は良くご存知だと思いますが、出雲神話の主人公である大穴牟遅神(オオアナムチ、大国主神の別名とされる)には兄弟が八十柱も居ました。悠久の昔の神々の世界ですから実際に八十人もの「庶兄弟(異母兄弟)」がおられたのかも知れませんが、名前を覚えるだけでも大変だっただろう、等と考えるのは筆者が只の凡夫である…

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富雄丸山古墳考 32 遺児たちの反乱?

(承前 倭人が金城を包囲したと記す『新羅本記』) 神功皇后による勇ましい「勝ち戦」が何時の出来事だったのか、もう今となっては確かめる術もありませんが、倭国の軍勢が、西暦390年代にも新羅に攻め込んだ事実はあったようです。それが上に貼り付けた画像にある新羅、奈勿尼師今三十八年五月の事、干支ニ運を繰り上げると西暦393年に該当します。また…

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