推薦状で悩む夢
地面ではなく樹上にあるツリーハウスのような部屋に来ている。
そこは「私」の知り合いの住み家らしいのだが、肝心の姿は何時も通り見えない。
その代わりに声だけが耳に伝わり、どうやら頼み事があるらしい。
彼が言うには、今度、自分の子供の一人が、家を出て独立するらしい。
街の企業に勤めさせたいのだが、それには幾つかの条件があり、
その一つが「推薦状」なのだと言う。そして、その文章の内容如何によって
採用の可否が決められるという。
だから、とにかく、
私の子供が大変優秀な逸材であると書いて欲しい。
美辞麗句を並べて、読み手を感嘆させて欲しいのだ。
親心が分からなくもないが「私」は、その子供さんを知らない。
話したこともなく、どんな性格の人なのかも全く分からない。
だから、折角の申し出だが断ろうと思った時、その子供の兄弟姉妹と
思われる女性が、見慣れない動物を抱きながら現われ、
あの子は、とても良い子です。是非、書いてください。
そう言いながら新聞紙ほども大きさの有る画用紙のように分厚い紙の束を
差し出して、頻りに推薦状を書かせようとした。
夢は、そこで途切れるのだが、多分「私」は書かなかったと思う。
楽しく歴史や文学に親しみましょう

この記事へのコメント