よったぁ 

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ブログ仲間の一人、tamaさんの記事に触発されて書きます。
表題は出雲地方でやや訛り気味に語られていた言葉なのですが、意味は「四人」です。
つまり「よつたり」が少し約まった言い方になっていますが、歴とした大和言葉です。
日本語の数詞、物の数え方の「難しさ」について外国の人が良く指摘しますが、
古くは「人(ひと)」の数を数えるとき、

  ひとたり(ひとり)  ふたたり(ふたり)  みたり  よつたり

と言う風に語られていたのですが、このような数え方の基盤には、

  ひと(ひー)  ふた(ふー)  みー  よー  いつ  むー  なな

の和語があった訳です。それが時を経るうち、

  いち  に  さん  し  ご  ろく しち 

の数え方が台頭して日本語の物の数え方は複雑怪奇なものに変容します。
そして「人」についても、

  一人  二人  三人  四人  五人  

と数えることになったのですが、ここで不思議な事に「四人」は「しにん」
ではなく、もとの和語である「よ」を採って「よにん」と言うのです。
穿った見方をするなら「しにん」には良くないイメージの「死」を想起させるから
人々は、これを嫌って使おうとしなかったのかも知れません。
ただ、古都・京都の「四条」は何故かそのまま「しじょう」と読ませています。


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