クセ
昔から「無くて七癖」などと言うように、一見くせなど何処にもなさそうな人でも
子細に観察してみれば、本人にも気づかない位のクセがあるものだ。
つまり、人は誰でも幾つかの癖を持っている、という程の事を言ったものだが、
これは主に外見上で分かる「所作のクセ」を指す場合が多い。
しかし「クセ」は動作や表情など、見て分かるものだけとは限らない。筆者などは
何かの調べものをしていて、本筋とは異なる別の気にかかる事柄に「ひっかかる」と、
もう、いけない。本来の趣旨を逸脱して、その「気になる」方へと進み、
書こうとしていた記事などほったらかしで、ネット上を徘徊してしまう。
今、正に、そんな寄り道の途上にあって、幾つか用意していたブログのネタも
メモ書きにしたまま放置してある。
古人がかつて喝破したように『二兎を追う者は一兎をも得ず』の格言通り、
どちら側からも得たい情報が得られないまま、時間だけが無為に過ぎて行くのが
分かってはいるのだが、長年の蓄積の上にある悪癖は治らない。
クセと言えば、
あいつは、一癖も二癖もある奴だ
などという常套句もあるが。こちらは余り良い印象を与える言葉ではない。
つまり「油断すると」「気を抜くと」不利益をもたらせそうな、
そんな用心が必要な相手に発せられる文言である。
楽しく歴史や文学に親しみましょう
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