言い間違えの夢
良く晴れた日「私」は自転車に乗って外出した。
得意の下り坂を全速で駆け降りる快感は何物にも代えがたい。
始めは並走していた何台かの自転車を置き去りにしながら、最後の坂を下りきると
そこは大通りに繋がる交差点で、信号があり「私」は規則を守り停車した。
町中に入ると顔見知りの洋服店の老店主と出会い、挨拶を交わす。
先日注文していた品物が出来上がっているのでお持ち帰りください、と言う。
一緒に店先まで来ると彼が『カラアゲは食べるか』と聞くので、
勿論食べますよ、と答えると、店主は大きな紙袋から何かを取り出し
「私」の目の前に広げて見せた。
それは「カラアゲ」ではなくコメの粉を焼いて作った「カキモチ」なのだが、
老人は何度も「カラアゲ」を食べなさいと勧め、断る訳にも行かないので、
黙って食べる事にした。
また、何故か広げた紙の袋には「揚げた魚」が一匹まるごと入っており、
それは食べられないと思っていたら店主が「これは違うね」と言い、取り分けた。
夢から覚めて『カキモチとアラレの差は何だろうか』と考えた。
楽しく歴史や文学に親しみましょう
この記事へのコメント