もく

IMG_3544.jpg

気になって調べてみたのだが、どこにも手掛かりは見つからなかった。
まだ十代の頃、年長の従兄弟や、その友人たちが使っていたので、覚えがある。

この「もく」の語源が日本語なのか、それとも外国語由来なのかさえ
よくは分からないのだが、意味ははっきりとしている。
それは「原液そのまま」「水などで薄めずに」という事であり、
従兄弟たちはアルコール濃度の高い洋酒を何処からか調達してきて、
休みの日に後ろ座敷に集合しては、

  もくで呑んでみたぁ、めず。きくず。

などと言いあいながら、少しむせながらコップ酒で宴会していたものだった。
あの著名なウィスキー会社が大瓶入りの安価な飲物を売り出したのが何時だったのか
調べてはいないが、筆者なども下宿先で友人たちと飲み比べをした記憶がある。
ウィスキーやウオッカ、ジンなどは、どれもこれも「もく」で呑むものだった。

この記事へのコメント