木造りの櫓を登る夢

2009.09.27 075-5.jpg

帰宅の途上、突然の夕立に見舞われ、慌てて折り畳み傘をさしたものの、
ほんの気休めでしかなく、大粒の雨が笑うように上着やズボンを浸し続ける。
あと少しで駅に着くと思った時、顔見知りの人が自転車に乗り、
ずぶ濡れになりながら走っている。思わず自分の傘を彼に手渡し「私」は
走って駅の構内まで行こうとしたのだが、律儀な男はわざわざ一度家に帰り
「私」の傘を届けに駅まで来てくれた。

雨も上がり、さあ、電車に乗ろうかとホームに向かったはずが、
何か樹で出来た足場のような構造物に突き当たり、
どういう訳か「私」は数人の人と一緒に、その櫓めいた木造りの物体に
しがみつき、少しずつ登り始めていた。

木組みは壁とほとんど密着して作られていたので、とても窮屈な思いをしながら
なんとか一番上まで辿り着くことはできたのだが、そこから見えた物は、
見覚えのある町の中心部分で、付け替えられて水無川になっているはずの
河川が何故か復活し、今にも溢水しそうになっていた。

そこに到達する少し前、校名だけは知っている私学の正門前を横切り、
石畳みの広い坂道を登っていた気もするが、別の夢だったのかも知れない。

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