にょば
別の言葉が以前から気になっていたので、少し調べてはみたものの、
手掛かりがみつからないので、その代わりを紹介します。
音読してみれば分かるとおもいますが「にょば」は「女性」を意味する
言葉で、恐らく共通語の「女房 にょうぼう」から転訛したものでしょう。
だから出雲では「女性」および自分の家内を指して「にょば」と言い、
小さな女の子は別に「にょうばんこ」の言い回しを使います。
大柄で背の高い女性は「おおにょば」とも言いますが、
それとは異なり余り良くないイメージで使われる場合があります。
「おなご、はんばく」「にょば、はんばく」という聞きなれない言葉で、
筆者が調べても語源すら知ることの出来なかった出雲弁です。
これは「あばずれ女」のようなニュアンスで発せられることがある
特異なものですが「はんばく」が元々意味していたものが一体何なのか
今もって知りえていない難語です。
その「音」から、恐らく漢字表現を「音読」したものを借用して
特定の意味を持たせたのだと考えられるのですが、
共通語の「反駁」には全くそぐわないものなので、不思議です。
また一部の地域では「え、にょば、する」という言い回しを用いて、
女性が「お化粧して」「着飾る」様子を表わしたりもします。
楽しく歴史や文学に親しみましょう
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