陶芸展の夢
どこかで開かれていた陶芸展の会場を訪れた。
目に止まったのは、大型の金管楽器のように、
朝顔型に開いた造形の容器で、上半分に釉薬がかかり、
その部分は濃い緑、橙色そして濃い青、黄色などに多色がかかり、
その一番下側には、漢字の様な文字も浮かび上がって見えた。
その容器は決して不出来ではなかったが「私」の関心は、
その右横にあるはずの、小さな、立方体で、
少しだけ捻りの入った一輪挿しに集中していた。
控えめで落ち着きの或る縹色の釉薬が、
地の土塊と如何にも穏やかに溶け合い、
独特な色合いと雰囲気を醸し出していた。
「私」は、是非、その花瓶を手に取って、陶器の感触を自分の肌で
直接感じ取りたかったのだが、無情にも夢は覚めた。
楽しく歴史や文学に親しみましょう

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