はばしい
同じ両親から生を受けていても、兄弟姉妹の間では、皆それぞれに違い、
個性というものがある。筆者の親たちも田舎育ちで、
それぞれに兄弟や姉妹が数人ずついた。つまり、従兄弟が沢山いる。
顔つきは似ていても気性は異なり、中にはわんぱく小僧もいる。
誰だいさんの二番目は、ほんに、はばしいのぉ。
この言葉は、とても気性が「激しい」といった意味合いで使われる。
もともとの語源がそうであったのかも知れない。
普通は否定的なニュアンスは弱く、
どちらかと言えば驚いて少しく感心した様な場合に用いられたように
記憶しているのだが、この表現に続いて、
はばして、あばかんわ。
の様に「あばかん」が続くと、やや意味合いも変化して、
とても相手をするのには「叶わない」といった意思表示になってくる。
楽しく歴史や文学に親しみましょう
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