いてまう
かつて、関西のある球団が、自慢の強力な打撃陣を
ことさら「強く」アピールするために「いてまえ打線」と名付けたことがあった。
これは関西方言で「やっつける」「やりこめる」を意味する、
強い感情を込めて発する言葉の一つで、
あんなやつ、みなで、いてまえ!
などと叫ぶ場面で出てくる言葉だ。
関西弁には、これの他にも「いわす」という言葉もあり、
相手を怯ませる目的で「こら、いわしたろか」などと言う。
とても強い意思の込められた、余り上品とは言えない言葉である。
なお、年配の方たちが若い頃に読んだかも知れないコミックの
『嗚呼 花の応援団』に登場する先輩たちの中にも、
これと似たニュアンスの大阪弁を喋る人がいて、
その人は「うたわしたろか」などと放言するのである。
付けた渾名が「うたわしの三兄弟」とか言ったと思う。
楽しく歴史や文学に親しみましょう
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