スサノオと信長 2 忍熊王の秘密

(承前)  何故なら、その皇子は仲哀天皇と大中姫との間に生まれた兄弟の一人で、神功皇后と応神天皇の親子に対して「反乱」を企て、初め播磨の国明石に陣を敷き、九州から凱旋してくる応神たちを待ったのですが、菟餓野での「誓約」の折、兄弟の香坂王が猪に襲われて亡くなったことから急遽摂津の住吉に退却、更には宇治を経て近江の国へと転戦しますが、神功…

続きを読むread more

みぃさん

京大坂だけに限った事ではないのかも知れないが、かつての民間信仰の中に「みぃさん」を大切にする文化があった。これは、町中などにある古木には「巳」が棲みついているが、「みぃさんは弁財天のお使い」なので大切にしよう。そんな風な考え方に基づいたものだったと思うのだが、新しく出来た「今風」の町並み、タワマンには住むところがないだろう。 「み…

続きを読むread more

スサノオと信長 1 剣神社と忍熊王

 江戸後期、一般庶民向けの名所観光案内書とでも言うべき全国各地の「名所図会」が相次いで刊行され人気を博しましたが、編集を担当していた俳諧師・秋里籠島が「摂津」版の中にある大阪箕面に鎮座する伊那都比古神社(箕面市白島)を紹介している項目で、概ね次のような解説文を掲載しています。   天正年間、全国制覇を目前に控えていた織田信長が、 …

続きを読むread more