欽明帝の位置付け 3 系譜の信憑性

(承前)  つまり、如何に偉大で突出した「存在」であったにせよ、大王位に就くまでは他の王たちと区別するためにも何らかの「呼称」は記録上必要な訳で、それが伝えられていない、と云う事が様々な憶測を呼ぶ結果につながるのです。  筆者は決して、この欽明帝にあたる人物が『存在しなかった』とは考えていませんが、そうかといって記紀の記述どおりの史…

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欽明帝の位置付け 2 蘇我氏との関連は?

(承前)  平安初め、西暦815年(弘仁6)に編まれた『新撰姓氏録』は、旧HPオノコロ・シリーズでお馴染みの文献ですが、そこには初代神武天皇を「祖」とする姓は勿論、古代からヤマトで連綿と命を繋いできた貴族豪族達の「出自」が区分けされ記録されています。 その記述から、色々な情報を汲み取ることが可能な訳ですが、例えば、「◎◎」という姓の氏…

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身分証を探す夢

もう、家を出ないと、いつも乗車している快速電車に乗り遅れる。つい今しがた目にしたばかりの身分証を入れたケースが見当たらない。部屋中探しても見つからず、上着のポケット全てを裏返しにして探すと、右の脇ポケットから手紙の束が見つかった。筆跡には、少し見覚えがあったので、差出人の名前を確認してみたが、そこには誰の名前も書かれてはいなかった。別の…

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