音楽と記憶 9 気分はベンチャーズ

(承前)  昭和30年代を西暦にすると1955年から64年までの10年間ということになりますが、30年代の終わり頃から40年代の初めにかけての時期、国内ではエレキギターのブームが起こっていました。その原動力となったグループが『ザ・ベンチャーズ』であったことは皆さんも、何処かで聞いた記憶があるでしょう。  彼らは勿論、音楽の楽しさを広…

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街中で迷子になる夢

依頼のあった誌面を作る材料を集めに外出しようとした処、玄関先に一台の車が停まり、中に顔見知りの人が座っている。いつも画像を提供してくれている人物なのだが、今回は、彼の会社のモノを使う気が無いので、その旨伝えると、機嫌を損ね、大いにむくれ顔になった。とは言え、こちらにも都合がある。仏頂面の彼を殊更に無視して街中へ出かけたまでは良かったが、…

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音楽と記憶 8 ブラスでリンゴ追分

(承前)  ブラスバンドの産みの親であり、育ての親でもあった先生は音楽担当ではなく、なんと理科の先生。それも若い男の先生でした。募集には定員を何倍も上回る応募者があり、競争率はかなりの高さになったのですが、一人抜け二人抜けして20名前後の人数に落ち着いたのです。  創部間もなく先生は無謀とも思える計画を部員に示し、そのスケジュールに…

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