石上神宮と吉備 2 忍坂から石上へ

(承前)  古事記も崇神天皇の段で、ほぼ同様の記述をしていますが、一つだけ日本書紀が全く触れていない内容があります。それがオオタタネコの「系譜」で、帝に「汝は誰の子か?」と問われた彼が『僕は、大物主の大神、陶津耳命の女、活玉依毘売を娶して生める子、名は櫛御方命の子、飯肩巣見命の子、建甕槌命の子、僕、意富多多泥古ぞ』と答えて、他の資料に…

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いらう

運動会の練習中に、足を滑らせてグラウンドに転倒、手足に擦り傷を負ったので、出来るだけ目立たないよう、小さ目に赤チンを塗って、後は日にち薬。二三日もすれば、ほとんど治っているのだが、そんな時に限って、どういう訳か傷の部位が無性に痒くなる。我慢できずにひっかこうとすると、家人の声が飛んでくる。   そこ、いろうたら、あかんよ。  もう、治…

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石上神宮と吉備 1 フツとフル

 奈良のJR桜井線天理の駅を降りて、真東に少し進むと国道169号に突き当たる。そして大学の広大な施設を右手に見ながら川に沿って更に東方向に歩いた辺りが布留町で、石上神宮はなだらかな丘陵の地に建立されている。境内には大きな尾長鳥が何羽も放し飼いされており、これは「常世の長鳴鳥」でもイメージした演出なのだろうか?  同社が「布都御魂」…

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