中原中也とダダイズム 69 試行錯誤 2022年11月29日 中原中也 ダダイズム 富永太郎 京都 詩作 転居 恋 (承前) 36番詩の哀願調は、次の37番詩で「悲哀」へとトーンを高め、女性との間柄がかなりこじれてしまっていた雰囲気を伝えている。この数篇にわたる「私」と「女」に関する私的な内容の各作品が書かれた時期については、憶測するにも決め手となる判断材料がなさすぎるが、極めて大雑把な上限を区切るとすれば「夏休み前」であるだろう。26番詩に… 続きを読むread more
山のエンジニア 2022年11月29日 中国 山間部 エンジニア 機械類 修理 復元 女性 主人公 犬 力持ち 時間だけは自由になる年寄りにとって、 ネット動画は格好の暇つぶしなのだが、 さて、毎日となると、意外に「見たい」と思うようなものは少ない。 そんな中、最近になって見始めたのが、 恐らく中国の山間部で暮らしていると思われる、 若い女性が主人公の動画シリーズで、 テーマは「機械類の修理・復元」である。 三十年あるいは、それ… 続きを読むread more
中原中也とダダイズム 68 馬鹿な美人 2022年11月28日 中原中也 ダダイズム 恋愛 女 下手者 過去 現実 他者 繰り言 (承前) 結局、中原が一方的に「愛し合っている」と深く思い込んでいたのであり、その意味で彼の言い分、繰り言が多くなる訳である。若い中原は、とにかく「女」を手許に轢きつけてきたかったし、彼女は自由に歩き回りたかった。「理解は悲哀」だと言いながらも、詩人は努めて理解しようとしていたに違いない。ただ、彼にとって理解するということは、相… 続きを読むread more